卒園・卒業アルバム制作に欠かせない『写真集め』。
アルバム委員さん達が各ご自宅で、「今、どんな写真が、どのくらい集まっているのか」を瞬時に共有することができるサービスがあります。
それが、『クラウド(オンライン)ストレージ』。これは、いわゆる”インターネット上の写真置き場”で、共有することで複数人が異なる端末から「閲覧」や「追加」ができるのが最大のメリットです。

ここでは、Google社が提供するアプリを2つご紹介いたします。
Googleの検索画面からアプリの一覧がご覧いただけます。

Googleフォト
Googleフォトは、写真と動画のみをオンライン上に保管できるサービスです。
保存できる写真枚数の上限を気にしたくない場合は、特にこのアプリがオススメ。
web版(パソコンから使用する場合)とスマホ版の2種類があります。

Googleフォトを使うメリット
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写真は「高画質」設定なら1,600万画素まで”無料かつ容量無制限”で保存可能
*高画質設定とは「画質をきれいに保ちながらファイルサイズを削減する」設定
*1,600万画素とは、横幅や高さではなく総ピクセル数
例)5312(横幅)×2988(高さ)=15,872,256 -
別のアルバム委員さんと、すべてまたは一部の写真を簡単に共有できる
*指定した「アルバム」だけを共有できる -
デジカメの写真もパソコンに落とせば、Googleフォトに保存できる
[参考]デバイスに写真や動画をダウンロードする -
写真の共有時に便利なチャット機能搭載
[参考]写真や動画を共有する - スマホアプリをインストールすれば、写真によるスマホ容量の圧迫も軽減
- ”高速スクロール”と”検索機能”で昔の写真もすぐに見つかる
- スマホやパソコンが壊れても、データは安全に保存されたまま
- Android端末にはプリインストールされている場合が多い
*「Pixel」の一部端末では、購入時の特典として「元のサイズ」設定でも”無料かつ容量無制限”の場合あり
簡単な「共有」の流れ
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アルバム委員全員が、各自でGoogleフォトアプリをスマホにインストールする。
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アルバム代表者(オーナー)が、「アルバム」を新規作成する。「新しいアルバム」をタップ。
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任意のアルバム名を入力して、「写真を選択」をタップ。スマホ内の写真を選んで保存します。
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アルバムが作成され、保存した写真を一覧で見られるようになります。
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閲覧できるメンバーを設定しましょう。画面右上の「...」をタップ、「オプション」を選びます。
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以下3つの設定が可能です。
共有編集:招待した人とのみ共有
コメントと評価:閲覧した人がコメントなどを書き込める
リンクの共有:閲覧用URLを発行、それを知らせた人とのみ共有
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設定はいつでも変更可能です。もしも非公開にしたい場合は「リンクの共有」をオフにします。オーナー以外は誰も閲覧できなくなります。
2020年5月時点の情報です。今後、仕様が変更になる場合があります。
注意点
- Googleアカウントが必要
- 複数で共有する場合オーナーにしかない権限がある
*オーナーの権限:参加ユーザーの追加した写真・動画の削除、アルバム名の変更、アルバムの削除 - Googleアカウントを持っていない人には、「リンクを使用する」共有方法しかなく相手は「閲覧」しかできない
- 「元のサイズ」で保存する場合、15GB超は有料になる
- スマホ設定でモバイルデータ通信を「オン」にしたままだと、自動アップロード時に通信量が増加する
- Googleフォトから写真を削除すると同期しているスマホやパソコンからも消える
[重要]共有アルバムで写真のプライバシーを管理する方法
既に個人のGoogleアカウントを持っている場合でも、別アカウントを作ることができます。
アルバム委員さん全員が「共有用」として各自取得するのもオススメ。
[参考]Googleアカウントの作成
★メールアドレスを工夫することで分かりやすくなります。
例)夢ふぉと幼稚園の2020年度アルバム委員の田中さんの場合
tanaka.yumephoto2020@gmail.com
Googleドライブ
Googleドライブは、写真やドキュメントといったあらゆるファイルをオンライン上に保管できるサービスです。写真以外にも卒園・卒業アルバムに使用する原稿等も一緒に保管したい場合は、こちらのアプリがオススメ。
web版(パソコンから使用する場合)とスマホ版の2種類があります。

Googleドライブを使うメリット
- 1アカウントあたり無料で15GBまで保存できる
*2MB(スナップ写真など)の写真なら7500枚入る計算です。
[関連]画質は写真サイズで決まる - 最大100人までリアルタイム同時編集ができる「ドキュメント」「スプレッドシート」等が利用できる ※いわゆるインターネット上の”書類置き場”
*WordやExcelファイルなどは、容量を消費します。 - 写真以外のファイルもすべて「リンクを使用する」簡単な共有が可能
- スマホ設定でモバイルデータ通信を「オン」にしたままでも、Wi-Fi接続時にのみアップロードが行われる安心の初期設定
- 「ドキュメント」等は自動保存なので上書き保存に時間を要すことがない
*誤削除などは、「元に戻す」機能で復元可能 - 端末によって非対応のファイル形式でも「プレビュー表示」ができる
- 写真は手動でアップロードするため端末にもデータは残っている
- スマホやパソコンが壊れても、データは安全に保存されたまま
簡単な「共有」の流れ(スマホ編)
写真データの場合
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アルバム委員全員が、各自でGoogleドライブアプリをスマホにインストールする。
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アルバム代表者(オーナー)が「ファイル」を新規作成、編集します。画面右下の「+」をタップ。
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「フォルダ」をタップします。
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任意のフォルダ名を入力して「作成」をタップ。
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一覧に新しく追加したフォルダが表示されますので、「...」をタップ。
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「アップロード」をタップし、写真を保存していきましょう。
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アップロードが完了すると、フォルダ内に写真一覧が出来上がります。
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閲覧できるメンバーを設定しましょう。画面右上の「...」をタップ、「共有」を選びます。
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招待した人のみが閲覧できるようにする場合は、「ユーザーまたはグループを追加」をタップ。閲覧用URLを知らせた人のみ閲覧できるようにする場合は「
」をタップ。
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「変更」をタップすると閲覧用URLがコピーできます。
「リンクをコピー」>「完了」したら、メール・LINE等のSNSでペーストして送信しましょう。閲覧する人がファイル編集できるようにしたい場合は再度URL部分をタップ。 -
閲覧する人がどこまでファイルを編集できるかを設定できます。
「閲覧者」は閲覧のみ、「編集者」はファイル編集が可能です。招待した人のみが閲覧可に変更したい場合は「制限付き」をタップ。
ドキュメントデータの場合
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ドキュメントを保存するためのフォルダを準備しましょう。任意のフォルダ名を入力し、「作成」をタップ。
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ドキュメント種別を選びます。
Word→ドキュメント、Excel→スプレッドシート、PowerPoint→スライドというイメージです。見た目、使い心地にさほど違いはありません。 -
ドキュメントを編集し保存します。
※ドキュメント編集には別途Googleアプリ(無料)が必要になります、画面の案内に従ってダウンロードしてください。 -
追加したドキュメントがフォルダ内に表示されますので、右の「...」をタップ。
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「共有」をタップして閲覧できるメンバーの設定をしていきましょう。
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招待した人のみが閲覧できるようにする場合は、「ユーザーまたはグループを追加」をタップ。閲覧用URLを知らせた人のみ閲覧できるようにする場合は「
」をタップ。
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「変更」をタップすると閲覧用URLがコピーできます。
「リンクをコピー」>「完了」したら、メール・LINE等のSNSでペーストして送信しましょう。閲覧する人がファイル編集できるようにしたい場合は再度URL部分をタップ。 -
閲覧する人がどこまでファイルを編集できるかを設定できます。
「閲覧者」は閲覧のみ、「編集者」はファイル編集が可能です。招待した人のみが閲覧可に変更したい場合は「制限付き」をタップ。
2020年5月時点の情報です。今後、仕様が変更になる場合があります。
[参考]Googleドライブのファイルを共有する
注意点
- Googleアカウントが必要
- 複数で共有する場合「オーナー」と「編集者」にしかない権限がある
- *オーナーの権限:共有を停止、制限、変更する
- Googleアカウントを持っていない人には、「リンクを使用する」共有方法しかなく相手は「閲覧」しかできない
- 15GB超は有料になる
- *画質の設定に関係なく容量を消費するため、もしオーバーしそうな場合は「元のサイズ」で保存したい大きな写真のみを残し、その他を”容量無制限”のGoogleフォトに移動させるのもオススメです。
[参考]Google ドライブの保存容量(空き容量)を増やす
[重要]Googleドライブのプライバシーとポリシー
どちらのアプリも、パソコン・スマホによって若干表示が異なります。スマホにおいては端末によっても異なるので、[参考]のヘルプサイトでは該当する場所だけ読むようにしてください。
今後の生活様式の変化に伴い、クラウドサービスを利用する場面は増えそうです。慣れるためにも、ぜひ一度チャレンジしてみてください。